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武部 愼一; 藤原 啓司*; 森山 裕丈*
日本原子力学会「施設・環境放射能動態」研究専門委員会報告書, p.1 - 9, 2003/03
収着分配係数(Kd)は測定条件等により大きく影響を受ける特性からデータ間の相互比較が難しく、データの範囲を示すことは可能であるが、その信頼性を評価することは容易ではない。そこで、現在までに得られているデータをもとにバッチ法による測定の基本的な条件について標準的と考えられる条件を検討した。この標準的な測定条件は、最新の知見に基づき、その測定方法の化学的・技術的な合理性について検討したうえで、安定した測定値が得られる推奨条件として標準を規定した。このような標準を作製することにより、データの相互比較が容易になることや、データの信頼性,適用性等の判断が容易になり、より信頼性の高い安全評価に繋がるものと考えられる。ここでは、国内外の研究者等の取り組みや日本原子力学会における標準化の状況等について解説報告する。
舘 幸男; 陶山 忠宏; 北村 暁; 柴田 雅博; 澁谷 早苗*; 後藤 考裕*; 稲垣 学*
no journal, ,
NUMO-JAEA共同研究の一環として、概要調査段階における核種移行パラメータ設定手法を構築するとともに、主要核種の岩石に対する収着分配係数の設定の試行を通じて、その妥当性を確認した。
四辻 健治; 舘 幸男; 波戸 真治*
no journal, ,
圧縮ベントナイト中における間隙水化学と核種の収着分配係数の不確実性解析を実施するため、ラテン超方格サンプリング法を用いて間隙水と収着モデルに関するパラメータをサンプリングし、地球化学計算コードPHREEQCにより平衡反応計算して、パラメータ間の相関係数等を評価した。
佐藤 治夫*; 新里 忠史; 田中 真悟*; 阿部 寛信; 青木 和弘
no journal, ,
2011年3月に発生した東京電力福島第一原子力発電所事故によって汚染した土壌中の放射性セシウム(Cs, Cs)の地表面からの深度分布の変遷から見掛けの拡散係数(D)を解析する理論を導出し、Dと収着分配係数(K)を算出した。これにより、事故後、3ヶ月後から1年後における濃度分布の変遷を解析し、DとKを求めた。従来の解析では沈着後からの経過時間とそれまでに形成された濃度分布で計算していたことから、3ヶ月後の調査からのDは10m/sオーダー、1年後の調査からのDは10m/sオーダーと、時間の経過に伴い低下すると共に、Kも20ml/g以下と、バッチ法からの実測値(K103ml/g、多くはK104ml/g)と大きく解離した。同様な傾向はチェルノブイリでも見られている。これは、Csの沈着後、雨水の浸透に伴う分散による移動の効果が深度分布に含まれているためと考えられる。それらの影響を排除した本解析からのDは10m/sオーダー、これより算出されたKは1010ml/gと、バッチ法からの実測値と整合した。
舘 幸男; 赤木 洋介*; 根本 一昭; 松本 一浩; 石井 英一
no journal, ,
堆積岩割れ目中における核種移行モデルの確証に資するため、幌延深地層研究所から採取した単一割れ目試料を対象に、割れ目部の間隙や鉱物等の特性分析、重水,ヨウ素,セシウム等をトレーサーとしたバッチ収着試験、透過拡散試験、割れ目中通液試験等の室内試験を行い、割れ目中の収着・拡散等の核種移行特性を評価した。
伊藤 美貴*; 赤木 洋介*; 北村 暁
no journal, ,
セメント系材料の影響を検討する一環として、高pH条件におけるモンモリロナイトへのスズ(Sn)の収着分配係数をバッチ式収着試験法により取得した。試験結果より、モンモリロナイトへのSnの収着挙動は、主としてpHの変化による主要溶存化学種の変化の影響を受けた可能性が示唆された。
伊藤 剛志*; 舘 幸男; 根本 一昭*; 佐藤 智文*; 武田 匡樹; 大野 宏和
no journal, ,
堆積岩中の物質移行モデルの確証に資するため、幌延URLの350m調査坑道において岩石マトリクス中の原位置トレーサー試験及び解析を行い、室内と原位置とのデータの整合性やモデルの適用性を評価した。
高橋 裕太
no journal, ,
地層処分環境では、天然バリアを構成する岩種やその厚さ等に空間的な不均質性があり、バリア性能としての核種移行抑制機能(収着分配係数(Kd),移行距離,地下水水質等)にも不均質性が想定される(以下、不均質性)。本研究では、核種移行抑制機能のうち重要なKdに着目し、岩種とその分布に応じたKdの空間的な不均質性の影響に着目し、核種の移行経路沿いでのKdの異なる複数の領域の存在(岩種の違い)とそれら領域の大きさの違い(移行距離の違い)をパラメータとした簡易的な1次元モデルで表現し、既往の核種移行汎用解析ツールGoldSimに実装,感度解析を行った。その結果、Kdを全領域で保守的な値で一定とした場合と比べ、不均質性を考慮することにより最大移行率が50%以上低減された。これにより、Kdの空間的な不均質性を核種移行解析に取り込む効果が大きいことが示唆された。